【番外編】家康公祭り in 浜松

去る5月28日に、我らが楠見彰太郎先生が浜松市の家康公祭りに出演されました。

えっ?何故、浜松で徳川家康公なの?
我々岡崎市民からすると、「家康公といえば岡崎でしょ」と思うのが当然なのですが、浜松は家康公が江戸幕府を開く前の17年間を過ごした地であり、浜松の皆さんにとっても家康公はゆかりの人物ということなのですね。


当日の演目は、居合、試斬、殺陣ショー、お芝居と盛り沢山。ちなみに、お芝居ではホンの一瞬だけ家康役を演じられたそうです。



写真は、楠見先生による試斬の様子です。

三方に据えた巻き畳3本を7秒程で10回斬り終えたとのことで、いやはや脱毛、もとい脱帽です。


以前、私も先生の真剣を握らせて頂いたことがあります。
ずっしりとした重量感。でも、重さのバランスがいいんでしょうね。持ちにくさは微塵もなく、しっくりときます。そのままお持ち帰りしたくなったのは、ここだけの話ですよ。
冷たく光るその刀身には、刀匠の魂が宿っています。「斬る」という目的の為だけに作られたものですが、日本刀は芸術品の領域だと感じました。


先生いわく「試斬は精神を統一する目的と、ぶれずにきちんと刃筋を立てられるかの修行」であり、斬っては研ぎ、斬っては研ぎを繰り返した結果、ご自身の刀はだいぶ磨ぎ減りしてきているのだそうです。
ただし、江戸末期以前など昔の刀は、それを打った刀匠が既に鬼籍に入られており、二度と作ることが出来ないので、刀匠と刀に礼を尽くし、斬らずに大切に手入れして後世に受け継いでいく、ということが礼儀なのだそうです。
だから、『僕が試斬する刀は全て昭和のもの』と言ってみえました。


ちなみに、先生のブログにも刀剣に関することが詳しく書かれています。
http://ameblo.jp/sho-kusumi
皆様、是非ご一読ください。


ところで、「家康公祭り」って名詞だから、「祭り」じゃなくて「祭」じゃないのかな?(重箱の隅をつつく男)